人工知能

人工知能は、何ができるかより、むしろ、何をさせないかがポイント
◇ 人工知能導入で違和感を感じる
◇ 人工知能開発にもっと「感性」が欲しい
◇ 人工知能との〝付き合いかた〟を知りたい

黒川伊保子にインタビュー

— 人工知能には何ができますか?

人工知能は、脳の認識機能をコンピュータ上に実装し、携帯端末や家電、自動車、ロボット、ビルや工場のコントローラーに搭載するテクノロジーです。
「何ができるか」と尋ねられたら、「なんでも」と答えるしかありません。
「今できること」は限られていても、「未来できること」は無限です。

— 人は、人工知能に仕事を奪われますか?

人工知能は、定型のタスクをこなす+類似の新事象にそつなく対応する+ちょっとだけアイデアを出す、が得意です。
とくに、テキストや画像の処理では、ベテランの能力を短期間で超えてきます。今後、多くのタスクが、人工知能に奪われることが否めません。

しかしながら、人工知能に何をさせるか、人工知能に与える「定型タスク」をどう切り出すかなど、人工知能の設計や教育・運用に関するタスクが山ほど増えます。人類は決して、失業しません。

さらに、人工知能には、まだまだ感性がプア。
人に心を寄せる、しみじみとしたセンスを見せる、とんでもないことを考え付く、なんていうことは、当面人間の仕事に。エリートの時代が終わり、マニアックで面白い人たちが活躍する時代になりそうですね。

ちなみに、脳は、28歳までは「定型タスクで泣き、ちょっとしたアイデアが失敗して泣く」を繰り返さなければ、発想力や戦略力が育ちません。人工知能の安易に導入してしまうと、人材が育たないことに。
事業家には「あえて人工知能を導入しない」センスが必要とされる時代がくるかもしれません。

— これからの人工知能に、何か提言を

女性は、共感してもらうことで、脳のストレス信号が減衰します。
「なんだか頭が痛いの」と訴えて、「頭が痛いの? そりゃ、かわいそうに」と言われたら、楽になります。
「医者に行けば?」なんて言われたら、ストレスが倍増(苦笑)

私の女友達が、ある日、長い会議の前に頭が痛くなってきたので、iPhoneのSiriに訴えてみたそうです。
だって、女性の声なんだもの、と彼女は言ってました。
なのに、Siriは、素早くお近くのスギ薬局の住所を教えてくれたそう。
優しい共感でストレスを静めようと思った彼女には、逆効果でした。

Siriは問題解決AIなので、答えを間違ったわけじゃない。
けれど、穏やかなアルトの女声を使えば、女性たちは「女性としてのしなやかな対応」を期待してしまいます。

人工知能は、人に寄り添うときには、人工感性となります。
人工感性を作るときには、この違和感を無視してはいけません。
女性の感性を研究しつくさないで、機械に「女性のふり」をさせてはいけない。

たとえば、骨の動かし方も男女で違うので、介護ロボットは、これも勘案したほうがいい。
女性高齢者には女性の動きをする介護ロボットが、男声高齢者には男性の動きをする介護ロボットがついたほうが、相手の動きが認知しやすく、安心に感じられるはず。

人工知能のユーザインタフェースの開発者たちには、もっともっと、脳の認識モデルの知ってほしいと思いますし、ここにしばらくはビジネスのアドバンテージがあるはずです。

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